Kensuke Esato,M.D.
江里 健輔
 
江里 健輔
山口大学名誉教授
山口県立大学学長・理事長
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癒やしのそよ風(ほうふ日報)

環境にやさしい大学 NEW
2006年10月29日

              環境にやさしい大学
                  山口県立大学理事長(学長)
                          江里 健輔


私たちの寿命を左右するものには生活習慣、環境、遺伝、医療などがありますが、その中で環境は20%ぐらいの重さを持っていると云われています。水銀中毒、アスベスト、チェルノブイリ原発事故など拙劣な環境で数えればきりがないほど沢山の尊い人命が失われました。今ではオゾン層破壊、地球温暖化など急務に対応しなければならない問題が多くありますが、いずれも直ちに影響を被らないために危機意識は極めて低いのが現状です。スーパーに出かけて、買い物をビニールの袋にいれて貰うのが当然で、その袋が環境にどのような悪い影響を与えているかを考えずに我々は生活しています。例えば、コンビニでボトルに入った水を買う時、そのボトルが環境をどれくらい破壊しているか考えてみて下さい。1Kgのペットボトルを作るのに炭化水素40g、硫黄分25g,一酸化窒素20g,一酸化炭素18g,二酸化炭素2.3gがそれぞれ発生します。高価な水のみならずこの空きボトルが廃棄物になることが重大です。このように我々は日常の生活で知らず知らずに環境を破壊していることを沢山しています。
今、一度考えてみて下さい。
山口県立大学では「環境にやさしい大学」を目指して環境省が策定したEA21(エコアクション21)の認定をこのたび受けました。この策定の中には二酸化炭素、廃棄物の排出量、省エネルギーの割合などがマニュアル化されて、認定されますと、大学はそれを確実に守らなければなりません。具体的には照明スイッチをこまめに消す、エアコンの設定温度は夏28度、冬20度、水道蛇口を5秒から10秒早く閉める、ゴミの分別を徹底的にする、などがあります。本学の取り組みの特徴は学生・教職員が一体となって取り組んでいることです。21世紀を担う若者が環境を意識し、やさしい環境づくりに参画していることが何物にも代え難い財産です。認証式にはエコアクション21中央事務局参与の山本 武氏から登録証書を受け、その後、山本氏から講演を頂きました。その中で山本氏から美しい地球作りに沢山の提案がありましたが、特に日常生活に取り入れて欲しいと云われた内容を紹介しましょう。
・通勤の方法を変えよう:徒歩と自転車でガソリン代の節約にもなりますが、運動により最近話題になっているメダボリック・シンドローム(内蔵脂肪症候群)の発生予防にも有益です。むしろ、ガソリン代の節約よりこの効果の方が大きいでしょう。
・地域の図書館を活用しよう:読みたい本を買って、だんだん部屋に本が貯まってその処置に困っていませんか?個人で使用する図書やDVDを買わずに図書館から借りれば、自宅の書斎に本が貯まることもないし、さらに、購入するお金を地域の図書館に寄付すれば、これ以上の地域貢献はありません。
日本の若者が環境にダメージを与えずに地球全体に利用出来るエネルギーが何であるかを考え、次の世代に美しい地球を受け継ぐような行動を皆さんも褒めてあげて欲しいものです。



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