Kensuke Esato,M.D.
江里 健輔
 
江里 健輔
山口大学名誉教授
山口県立大学学長・理事長
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癒やしのそよ風(ほうふ日報)

ガンから生還する方法 NEW
2009年11月24日

ガンから生還する方法


ガンで死なない方法としていろいろな情報が溢れています。たばこ、飲酒、食物、サプリメントなどなどがありますが、どれも真実であり、どれも決定打ではありません。確かに日常生活を規則正しくすれば、ガンになる確率は低くなりますが、零にはなりません。問題はガンに罹ることより、死ぬことであります。一時、エイズが騒がれましたが、今ではそれほどではありません。それは治療薬が発見され、エイズ、即ち、「死」ではなくなったからです。残念ながら、ガンには決定的な治療法発見されていません。しかし、多くのガンが早期発見されるようになりました。
ガンで死なない最善の方法は早期発見、早期治療、即ち、検診を受けることです。このような事実がありながら、何故、検診を受け入れられないのでしょうか?
時間がない、お金がない、更には、自分がガンに罹ることは絶対ない、という奢り、ガンと診断されたら恐ろしい、どうしようかという不安、などなどの理由が挙げられ、進行ガンで発見された患者さんは一応に「早く、受診しなければと思いながら、特別自覚症状がなかったものですから、そのままになってしまいました。口惜しくて、口惜しくて」と涙ながらに語られます。

石川県成人病予防センターの報告によれば、進行胃ガンで発見された割合は検診を受けていない群では54.9%(149/271)であったが、毎年検診を受けている群では34.4%(43/125)と、進行ガンで発見された割合は検診を受けていない群で圧倒的に高くなっています。これに対し、早期ガンで発見された割合は検診を受けていない群では45.1%(122/271), 毎年検診を受けている群では65.6%(82/125)と、毎年検診を受けている群で高かったのです。ご存知のように、早期胃ガンの5年生存率は95%前後でありますが、進行ガンの5年生存率は40%前後と低いので、極端に言えば、早期胃ガンで死ぬることはほとんどないと言えます。
最近は、検診で痛みや苦痛を感じることはなく、眠っている間に終わってしまう方法を用いている病院もあります。胃では鼻腔的内視鏡検査、肺では喀痰検査、大腸では便潜血反応、乳ガンではマンモグラフイーあるいは超音波検査、子宮では細胞診、前立腺ではPSA血液検査など痛みや苦痛を伴うことなく、しかも高い確率で発見されます。
何よりも大切な事は自分の体は自分で守ることであります。仕事が忙しいとか、ガンと診断されたら恐ろしいと言いながら、後ろ向きになるのではなく、何はさておきまずは検診を受け、前向きになって下さい。



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