Kensuke Esato,M.D.
江里 健輔
 
江里 健輔
山口大学名誉教授
山口県立大学学長・理事長
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その他

グローバルな人材育成へ NEW
2013年01月03日

山口新聞(2013,1,3)
進取の気性をもったグローバル人材育成へ
     山口県立大学学長・理事長

             江里 健輔


昨年末、田中真紀子文部科学相による「3大学不認可」騒動で、大学のあり方が問題になりました。田中大臣の発言を待つまでもなく、大学に対して、社会の課題の応えていない、学生が大学で学んだことが社会で出てから役立っていない、大学が組織として地域との連携を取っていない、相変わらず孤高としているという批判があります。
山口県立大学はこれらの批判に応えるべく「地域貢献型大学」として、地域マインドを持った人材育成、大学が極めた知的財産を地域の方々へ還元するよう努めてまいりました。即ち、付属地域共生センターのもとで、公開講座、公開授業、サテライトカレッジ、やまぐち桜の森カレッジなどを設け、山口県内の各市町に赴き、教職員・学生が地域の方々と密なるコミュニケーションを図っています。
この度、文科省は語学力・コミュニケーション能力、主体性・積極性、異文化に対する理解と日本人としてのアイデンテイテイーを備えた能力を育成することを目指した優れた大学の取組みに対し、財政支援する事業を立ち上げました。幸い、数多くの応募の中から本学の取り組みが採択され(公立大学では愛知県立大学、北九州市立大学、山口県立大学のみ)、向こう5年間グローバルマインドを持った人材を育成することになりました。本構想は@世界に「売り込める」力を有するInter-local 人材の育成、A学部の8割の学生を在学中に海外へ派遣する、Bグローバル化が地域に希望をもたらすという公立大学モデルを示すことから構成されています。この課程を修得した学生はグローバルマインドを持ち、卒業後は地域のグローバル化に貢献し、元気な地域を作る重要な役目を果たすことになるでしょう。
田原総一朗は「日本は戦後長い間“デイズニーランド状態”であった。外界と隔絶した閉鎖空間の中でしゃにむに快楽を謳歌した」と述べています。好奇心に富み、創造力、独創性があり、あらゆる可能性を秘めた若者が“デイズニーランド状態”から脱し、世界に飛び立つ仕組みをつくりあげる大学に教職員・学生が一丸となって進んでいく所存です。



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