Kensuke Esato,M.D.
江里 健輔
 
江里 健輔
山口大学名誉教授
山口県立大学学長・理事長
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癒やしのそよ風(ほうふ日報)

ガンと闘えー体力をつけよう(21)免疫力(21−1) NEW
2015年01月24日

   ガンと闘えー体力をつけよう(21)
      免疫力(21−1)
        山口県立大学理事長
      江里 健輔
高齢者にガン患者が多いのは何故でしょうか?
体力が減退したからです。それでは、体力とは何でしょうか?そう聞かれると、多分、「そりゃ、体の力です」とお答えになるでしょう。それなら、「体の力」とはなんでしょうか?
私は5年前に前立腺ガンに罹り、手術をうけました。1993年6月、急性前立腺炎かかり、突然、高熱、頻尿、排尿困難を来し、約1週間入院しました。それ以来、抗菌剤服用にも拘わらず、前立腺炎が治癒せず、慢性化し、1年に一度は高熱になやまされました。長い間、炎症が続くので、いずれはガンになるだろうな、とびくびくして暮らしていましたら、予想通りガンになりました。このように、ガンは体力の低下、すなわち、免疫力が低下した場合と遺伝子の性質が変わった(これを変異といいます)場合があります。人体には60兆個の細胞がありますが、それらは絶えず細胞分裂を繰り返しています。人間が一生の間に行う細胞分裂の回数は1京回(10の16乗=1016 )と言われています。このように細胞が頻回に分裂すれば、細胞の形が変わってもおかしいことではありません。私の場合は炎症による遺伝子の変異と考えられますが、免疫力が強ければ、遺伝子変異を押さえ込むことが出来ます。すなわち、ガンに罹るかどうかはその人自身にかかっています。私は医師であるにも拘わらず、ガンにかかってしまった最大の理由はゆっくりした、平穏で且つ規則正しい生活をしなかったためです。きちんとした生活習慣を保っていれば、炎症も治まり、ガンに罹らなかったかもしれません。何故なら、ガンは発生したばかりの頃は成長も遅く、検査で見つかるぐらいの大きさになるまでには10〜15年かかるからです。
次回からは私のような轍をふまないでして頂くために、体力(=免疫)について、判りやすく説明しましょう。
貴方は、「若いころに比べて体が弱くなった、風邪を引きやすくなった、病気が治りにくくなった、肌荒れが目立つようになった、朝の目覚めがどうもすっきりしない」と感じられる瞬間はありませんか?なんでもないような瞬間ですが、これが後で大きく物を言うのです。



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