Kensuke Esato,M.D.
江里 健輔
 
江里 健輔
山口大学名誉教授
山口県立大学学長・理事長
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その他

健康志向者には医療費負担軽減を NEW
2015年11月01日

時事通信社(2015,9,28)
健康志向者には医療費負担軽減を
     山口県立大学理事長
           江里 健輔

喫煙が原因で下肢の動脈が閉塞した65歳の男性に
「タバコをお止めにならない限り、いくら薬を飲んでも治りませんよ。お止めにならないと、下肢を切断することになりますよ」
「仕方ありませんね。下肢切断と喫煙のどちらかを選べと言われるなら喫煙を選びます!タバコは私の生き甲斐ですから」
「それでは今日から治療もやめましょう。喫煙されている限り、いくら治療しても全く意味ありません。欧米では、これは常識です」

麻生太郎副総理・財務相が「食いたいだけ食べ、飲みたいだけ飲んで、糖尿病になって病院に入っているやつの医療費をおれたちが払っている」と述べています(読売新聞、2013,5,30)。言葉はぞんざいですが、実態を良く表しています。食事を摂生し、運動すれば発生を防ぐことが出来る疾患ですが、それが為されていないのが現状で、このような患者さんは沢山おられます。では、このような患者さんをなくすにはどのような対策があるのでしょうか?
まず、自己コントロールしている人が報われるような制度を設けるべきです。即ち、生活習慣病の健診を受けている、学会が推奨している生活習慣病予防プログラムを実行している、などをポイント化し、獲得したポイントに応じて健康保険料や診療自己負担額を安くする。このようにすることで、生活習慣病の発生も減少し、医療費抑制、さらには、国民の健康関連の産業の推進に繋がる事にもなります。
今こそ健康には「予防が一番」という大きな楔を国民の心に刻むことが求められているのではないでしょうか?



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