Kensuke Esato,M.D.
江里 健輔
 
江里 健輔
山口大学名誉教授
山口県立大学学長・理事長
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癒やしのそよ風(ほうふ日報)

乗り切ろう、この冬を 〜肺炎ワクチン接種の勧め〜 NEW
2017年10月17日

ほうふ日報(2017,10,27)    
        乗り切ろう、この冬を
         〜肺炎ワクチン接種の勧め〜
                山口県立大学理事長
                     江里 健輔

冬将軍がまもなく体を取り巻きます。高齢者にとって最も怖い病気は「肺炎」で、ガンなどで亡くなる場合、間接死因は「ガン」ですが、直接死因は「肺炎」です。日本人の死因の第3位は「肺炎」です。しかも、「肺炎」による死亡者の約95%は65歳以上です。
この数字を読む限り、肺炎に罹らないようにすることが冬将軍に勝つ唯一に方法だと言っても過言ではありませんネ。

打ち勝つにはどうすればいいんでしょうか?

簡単なことです。23種の肺炎球菌に有効な肺炎球菌ワクチンを接種すればいいんです。でも、貴方はこのようなワクチンがあることを知っておられますか?
肺炎球菌には90種以上のタイプがあります。したがって、ワクチンを接種したから、肺炎に罹らないとは言えませんが、幸い、人への感染頻度が高い23種の菌に対し、ワクチンは有効ですので、肺炎予防最大の武器だと言えます。
ご承知のように高齢者は抵抗力が弱まっていますので、風邪、インフルエンザ、糖尿病、呼吸器や心臓に特有な病気があると細菌などに感染しやすくなり、その細菌が肺に入り込むと、肺で増殖し肺炎を発症しがちです。
高齢者を肺炎から守るために、平成26年(2014)10月から「肺炎球菌ワクチン」による、定期接種の制度がはじまりました。平成29年度(平成29年4月1日〜平成30年3月31日)に対象となる高齢者(65歳、70歳、75歳、80歳、85歳)には公費助成がうけられます。勿論、対象でない高齢者でも任意で接種を受けることができます。
既に接種されている方は再接種が必要となりますが、その対象者は初回接種から5年以上経過した者です。
このような情報はインターネットに掲載されています。それを読めば詳しく分かりますが、高齢者にはインターネットは必ずしも便利なではありません(お役所さんの一番悪い点は『インターネットに掲載されています』という高齢者にとって最も冷酷な返事です)。肺炎を予防するワクチンがあることを知り、近くの診療所の先生に相談されるといいと思います。
自分の体は自分で護る、これが健康長寿の秘訣です。



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