Kensuke Esato,M.D.
江里 健輔
 
江里 健輔
山口大学名誉教授
山口県立大学学長・理事長
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風のとき(宇部日報)

知っていますか「うべ健康マイレージ〜」~ NEW
2018年04月27日

宇部日報(2018,4,24)
考えてみませんか、これからの事G
〜知っていますか「うべ健康マイレージ〜」~
      山口大学名誉教授
             江里 健輔

「うべ健康マイレージ」をご存じでしょうか?私が訊ねた人の多くは「それって、何?」と答えら、殆どご存じありませんでした。残念ながら、市民に十分流布しているとは言えないようです。このプロジェクトは、県と市で協調し、県内の協力店のご協力のもと、市民の健康づくりを応援する取り組みです。一定のマイレージ(35ポイント)を貯めると、特典カードを受け取ることができ、協力店で利用出来る制度です。
このような制度が設けられた理由はいろいろありますが、厚生省の狙いは国民の健康づくりを促進すると共に、高騰する医療費を抑制するためでもあります。財源を傾斜配分することで医療費抑制に向けた競争を促し、医療保険財政の健全化に繋げることです。この度、その制度を点数化(評価指標は@15年度の1人当たりの医療水準、A市区町村への指導・助言状況、Bメタボ検診実施率や保険料収納率)した結果を初めて発表しました。その結果、最大で2.3倍の差があることが分かりました。一番高く評価されたのは新潟県(183点)で、最下位は山口県(80点)でした。誠に不名誉なことです。これにより4月より国からの財政支援(2018年度約500億円)が傾斜配分されますので山口県への交付金の目減りは避けられない状況です。
何故、他県に比べて山口県の医療費が高いのでしょうか?
山口県は@高齢化率が全国平均27.3%であるのに対し、32.8%と高い(国内第四位)こととA過剰なベット数(2025年に必要なベッット数に比べた実数の比率:28%)(山口新2018,2,19より引用)、B低い特定健診実施率が最大の理由です。突出した高齢化で一人当たりの医療費が他県より高いことはやむを得ないかもしれませんが、検診率が低いことは由々しき問題です。山口県民は自分の体を大切にしていない県です。ガン末期で見つかり、悔やんでも自業自得と申すべきでしょう。



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