Kensuke Esato,M.D.
江里 健輔
 
江里 健輔
山口大学名誉教授
山口県立大学学長・理事長
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風のとき(宇部日報)

新山口駅北拠点施設着工 NEW
2019年04月26日


      考えてみませんか?これからの事S
      ~新山口駅北拠点施設着工~
          山口大学・県立大学名誉教授
           江里 健輔

山口大学医学部に関連した学術集会などは頻回に開催されています。しかし、すべて宇部市で開催されているかと問われると「ノウ」と言わざるを得ません。例えば、平成22年に日本消化器外科学会は下関で開催されました。3日間で約6500人が参加し、市内への経済波及効果は4億7千万円、平成27年、日本糖尿病学会も下関市で開催され、4日間で1万1500人が訪れ、経済波及効果が11億3300万円でありました。これらの主宰者らは地元の宇部市で開催出来ないことに忸怩たる思いあったと想像されます。
宇部市にある医学部が、このような学術集会を何故地元で開催しなかったのか不思議に思われませんか?
私は平成13年に2000人の参加者があった日本心臓血管外科学会を無理を承知で宇部市で開催しましたが、分散した会場や宿泊地が下関や小倉など学術集会にふさわしくないインフラで酷評でした。しばらくは平身低頭したものです。
何故でしょうか?
この10数年間、宇部市の学術集会に要するインフラがまったく改善されていませんので、参加者2000人以上の学術集会が開催出来ないからです。やむを得ず、福岡、広島あるいは下関市などで開催されています。理由は明白です。宇部市には十分な宿泊施設がなく、また、学術集会に必要な設備を有した会場もないからです。
このような中で、山口市小郡下郷のJR新山口駅北地区に4階建ての最大2千人を収容出来る多目的ホールや、産業交流スペース、医学的視点を取り入れたフイットネスジム、会議室なども備え、あらゆるイベントに対応出来る拠点施設の建設工事が始まりました。施設として、県の玄関口にふさわしい交流拠点になることがされています。新山口駅が開発されることは県民の長年の宿願で、山口県の中核市に「コア」拠点が設けられることは今後の発展に繋がることで、絶大は賛辞を送りたいことですが、一方では、これまで宇部市で開催されてきた中・小の学術集会が山口駅北拠点施設に移り、宇部市中心部が空洞になるのではないかと思うと不安になります。

では、どうすれば良いでしょうか?
専門家で構成された組織を立ち上げ、この組織が中心となり、この2〜3年以内に開催予定の集会の規模、参加者数、会場、宿泊などの調査し、問題点を抽出し、積極的にサポートするなどして誘致活動を展開すべきです

ホテルなどが宇部から退却せざるを得ない状況に立ち入る前に対策を講ずるべきです。




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